イラスト制作料金&スケジュールの目安の話

前回のニュースレターから3週間近く空いてしまいました(それくらいで十分ですかね笑)。7月後半に行われるマカオでの企画のために絵を描いておりました。展示のために油絵の具をキャンバスに塗りつつ、クライアントワークではペンタブで絵を描きつつ、と絵を描きまくっていた3週間でした。
今回は以前からお問合せの多かった、イラストレーション制作料金のお話です。
イラストレーションはタレント?
イラストレーションの制作料金というのは、なんとも明記し難いところがあります。色んな理由がありますが、「イラストレーションはタレントさんなどと近い存在なので制作料金を明記しづらい」というのが一番大きい気がしています。
HIKAKINにお仕事を依頼したらいくらか?Mrs. GREEN APPLEに出演を依頼したらいくらか?どこにも記載してないですよね。広告代理店やイベントブッキング会社など専門会社が、彼らの所属事務所に連絡をして、「こういう条件で出演をお願いしたいです。その時の出演料を教えてください」と問い合わせるしかないのです。そしてその情報は外には出ません。
それなりの出演料をもらわないと受けられない仕事もあるでしょうし、無料でも受けたい仕事もあるかもしれません。その時の仕事の忙しさや、本人のやる気、などなど様々な要因で変化するので明記は難しいのです(とはいえ、ライブの出演料などはだいたい相場はありそうです)。
明記しづらいイラストレーションの制作料金
イラストレーションもまさに同じ理由で明記しづらいのですが、発注する立場の方から「あまりにも想像ができない〜」という声を今までにいくつか聞きました。2010年くらいまではイラストレーションの発注主はそれほど多くはありませんでした。広告代理店やデザイン事務所、出版社、などなどです。それが今や多岐に渡ります。Youtuberさんや、ミュージシャンから連絡をもらったこともあります。
自分も含めて日本人は「これっていくらですか?」と聞きづらい人種だと思います(笑)。聞いた以上は買わないといけない、みたいな圧力を勝手に感じます。さらに手前で「値段を聞くのは失礼ではないか?」なんてことも考えてしまいます。全然失礼じゃないんですけどね。購入前に値段を聞くのはごく自然なことです。と、ここまで書いても「やっぱりメールして"これを依頼したらいくら?"というのは聞きづらいなぁ」という方は多いと思います。わかります。
そこで「完璧に明記はできないけど、目安を書いたらいいのでは?」と思い至りました。というか、以前から何度も思っていましたが「やっぱり明記するのは難しい」と諦めていたのを、一歩踏み出してみました。僕のサイトの"イラストレーション制作料金の目安"をご覧ください。
実際には細かい条件で値段が変わりますし、広告となるとさらに難しいゾーンに入ってきます。広告に関しては展開範囲や使用期間、競合排他などの条件や、依頼主の予算によって大きく上下しますので明記が難しいです。でもそれ以外は、ざっくりと目安になると思います。
スケジュール感の目安も書いてみました
イラストレーターのスケジュール感も、「読めない…」と不安に思われている発注者が多いのでは?と感じていました。なんとか料金の折り合いをつけ「では、お願いします」となった時に「納期は5ヶ月ですね」なんて言われたら、「昭和のペースかよ!」と椅子から転げ落ちます。でもお金もそうですが、スケジュール感も人によって"ゆったり"と"キツい"の感覚が違います。
「4週間で納品してほしい」と発注したときに「あ、十分だな」というイラストレーターもいれば、「そんな短時間ではスケジュールに組み込めない!」となるイラストレーターもいるかもしれません。どちらが良い・悪いの話ではなくて、その人の生き方の問題ですね。バリバリ働いていたいのか、ゆったりと自分の時間も大切にしたいのか。
僕の場合は正式発注から2〜4週間で納品のイメージです。制作スケジュールにゆとりがある分には、もちろん問題はありません。助かります(笑)。さすがに発注から納品まで2週間を切るスケジュールはちょっとキツいですが、できる限り合わせますのでご相談ください。
最後に
「どうしてもオソンにお願いしたい!」という案件は嬉しいので、「予算が厳しいのだけど…」とか「スケジュールがかなりタイトで…」という場合はご相談ください。できる限り、ご予算やスケジュールに合わせます!逆にプレゼン案件の場合はどうしてもやや高めの制作料金で、ゆとりを持ったスケジュールをお返事をするしかないのであります。
数日前から急激に暑くなりましたね。真夏ですか?という日が続きますが、どうかご自愛ください。
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