Art Macauに参加しています

セサミストリートのキャラクターたちと記念撮影
SNSなどでは告知済で、事前にニュースレターでも告知したかったのですが、マカオに行ってきました!事後報告になります(笑)。現在マカオではArt Macau 2025というアートイベントが行われており、その中の2つの企画に僕は参加しています。
1つめは「DOPAMINE : FOUNTAIN OF HAPPINESS(ドーパミン:幸福の源泉)」というセサミストリートとアーティストのコラボ企画。僕らはセサミストリートのキャラクターとローマ神話、アーティストの感性をかけ合わせた彫刻を作りました。
2つめは「BEYOND THE FRAME(枠を超えて)」という個展形式のグループ展(ややこしい)の企画です。一人あたり8畳あたりのスペースを受け、自分のコンセプトで展示を構成するというもの。なんとそういう部屋が6つほど連なっているのです。なんか不思議です(笑)。
今回はそのマカオ旅の話です。SNSなどでは長すぎて書けなかったり、あまりパブリックな場所で書くことでもない、という話が書けたらなと思います。
マカオ政府のバックアップ、すごい。
マカオはご存知ですか?多少知っている人にとっては「カジノの街」というイメージがあるかもしれません。僕は2〜3年前にもマカオでのグループ展に参加したことがあるので、「カジノの街」というイメージだけはありました(その時はコロナで行けませんでした)。しかしマカオ政府としてはカジノ一辺倒のイメージを変えていくために、アートだとかスポーツなどの文化の側面を強く押し出していきたいとのこと。なのでこういうアートイベントなどはマカオ政府がかなり強くサポートします。
ということで今回は"マカオ政府"とアメリカを拠点に置くカジノホテルグループの"Sands China"、そして今回キュレーションしてくれた"ARTICROSS"の3つの強力サポートによってマカオに行ってきたのです。しかも、僕以外にもNYとかイギリス、韓国など世界中からアーティストを呼んでいるのですから凄いものです。しかも僕はGarelly TargetのOさんも同行してくれます。Oさんの英語はネイティブなので非常に心強いです。
色々と確認する初日。
行きは成田→香港→(車)→マカオの行程で入国しました(帰りはマカオ→成田)。香港からマカオまで55kmの橋を車で延々と走って1時間ほどで到着。我々が滞在した地域はまさにカジノリゾートといった感じで、超巨大なホテルがドン!ドン!と建っています。パリとかベネチアなどをモチーフとしているホテル群が圧巻。僕らが宿泊したのはロンドンをモチーフにしたLondoner Grandというホテル。そして案内された部屋のすごいこと!

貴族が泊まるような部屋
今、動画を編集中なので完成したらお見せしますが、写真だと伝わりづらいですね。向こうにベッドルームが見えるので少しは広さがわかりますでしょうか?この右手にはリビングスペース、左奥には洗面所やウォークインクローゼットなど。広い〜。
「いやーこの部屋でゆっくりしたいね」と言っている暇はありません。セサミストリートの彫刻が飾ってあるのはこのホテルではなく、大通りの向こうにあるベネチアンホテル。その名の通り、ベネチアをモチーフとしたホテルです。グループ展はフォーシーズンズホテルの6階?で行われています。今から移動して展示に問題ないか確認します。

ビッグベンがあるのが我々のホテル。ザハ・ハディド設計のホテル(真ん中がくぼんでいる)も見えます。
マカオの気温は東京と同じか、それよりちょっと暑かったです。しかも湿度もすごい。でもベネチアンホテルは目の前なので「さて、歩いて行きますか」と思ったら、そこはSands Chinaのおもてなし。向かいのホテルまで車で送ってくれました(送り迎えが多いのか、アルファードがめちゃ走ってました)。しかも滞在中は何度も送迎してもらい、一切歩くことはありませんでした。

僕の左がキュレーターのLinwood。
到着するとアーティストが7〜8名、キュレーターやら、この企画のチームやらの合計2〜30人で大移動。なんだか恐縮です。去年個展で行ったロンドンは全部一人で行動していたので真逆の状況(笑)。こちらは政府がバックアップしていたり、単純な個展ではないので比較できるものではありませんが、チヤホヤされて嬉しいやら恥ずかしいやら。
まずは自分の彫刻作品の出来栄えをチェック。制作したLinwoodに「この彫刻は気に入った?」と聞かれます。日本人ってあまりそういうことをストレートに聞かないですよね。なので、聞かれるたびに「え?あ、はい。大好きです」とドギマギします。確かに素晴らしい出来でした。

グループ展の会場、オイルペインティングの前で。
次は、フォーシーズンズホテルに移動してグループ展の確認。この展示のテーマは「BEYOND THE FRAME(枠を超えて)」ということで、僕は"今まで描いてきたアクリルペイント"と"今取り組んでいるオイルペイント"の2種の作品を展示しました。これぞ"枠を超えて"というテーマにふさわしいと思います。

左から、イリヤ、パイク、ドン、グラフレックス(右の3人は韓国チーム)。
作品のチェックも終わり、18時頃には部屋に戻りました。が、ゆっくりしていられません。お次はウェルカムディナーです。今回参加しているアーティストや、Sands Chinaのオーナー?Dr.ワンさんなどを交えてのディナーです。僕はお酒が飲めないのでスイカジュースを注文(手前に写っています)。後に奥に座るイリヤが「あのとき、君たちが飲んでいる真っ赤な飲み物はなんだろう?と不思議に思っていたんだ」と言っていました(笑)。
二日目はメディアデイ。

インタビューに対して説明する自分。
二日目は午前中からメディアデイ。写真撮影やら、インタビューやら、サインやら。なかなかの忙しさ。売れっ子俳優が主演映画の宣伝でテレビに出まくっている気持ちを、一瞬ですが感じました(笑)。僕なんかは忙しいながらも気分はいいものでしたが、売れっ子俳優で宣伝の取材ばかりだと疲れるのでしょうか?気になります。
メディアの中には日本のメディアの方も2組ほどいまして、気楽に答えることができました。英語のインタビューに関してはOさんが通訳してくれたので非常に助かりました。英語ね。英語ができたら他のアーティストとももっと積極的に話ができたのにな、とそこだけは悔しいですね。ということで怒涛の二日目は終了。
三日目はオープニングセレモニー。
三日目も午前中はインタビュー。午後からいよいよ本題のオープニングセレモニーです。
僕らが宿泊するLondner Grandやベネチアンホテルなどを行き来していると思うのですが、午後からの人手がすごいのです。「今日は平日ですよ?」と思うのですが、どうやら夏休みという関係でレジャーにやってきている様子。めちゃくちゃ混み合ってます。カジノと聞くと、ギラギラしてぶっ飛んだ人たちが多いのかと思うのですが(イメージが映画由来なのでw)、けっこう普通の人々が多いです。マカオに遊びにくる観光客の9割が中国の人とのことでした。

オープニングセレモニーでの記念撮影。

一言挨拶をするGrafflexと自分。
このベネチアンホテルはやや過剰なほどキラキラしたホテルです。ディズニー感といいましょうか。すべてがキラキラしています。そのホテルのロビーでオープニングセレモニーが始まりました。マカオ政府の方や先述したDr.ワンさんなどが次々と挨拶。ワンさんはゆったりとわかりやすい英語を話すのですが、何度も会場を沸かせていました。ジョークが得意なようです。さすがカジノホテルグループのオーナー。なんというか、ゆとりが違います。
自分が最も気がかりだった、セレモニーでの挨拶。こういう場って、めちゃくちゃ緊張するんですよね…。左のGrafflexはちょっとジョークを交えてフランクに話しており、尊敬!いずれにしても、なんとか乗り越えました。

自身の作品について説明中。
続いて外に出て作品の説明。この状態であればさほど緊張はしません(笑)。
今回のこの彫刻作品、セサミストリートの中で最も大きいビッグバードとローマ神話の中で最高神であるジュピターを組み合わせました。ローマ神話ということで大理石風のテクスチャをつけています。肩には人間を象徴する天使が遊んでいます。大きな神様ビッグバードの肩で遊ばせてもらってる、そんなイメージです。タイトルも「Big Big Bird」としました。
この彫刻はセサミストリート×ローマ神話というテーマが決まっていたので自由度はそれほど高くありませんでしたが、ある程度決まっているほうが自分はやりやすいです。
セレモニー後に始めて?少し時間ができたので、Londoner Grandホテル内をOさんと散策。めちゃ広い!高級ブランドはだいたい入っており、さらにリーバイスだとかの有名なブランドも一通り入っている感じ?レストランも高級なものからマクドナルドまであります。薬局もあるしDFSもある。ポップマートもある。なんでもあるので外に出る必要がない(笑)。しかも、ロンドン・ホテルとパリ・ホテルとベネチア・ホテルなどはつながっており、シームレスに行き来できるのです。すごいな〜。肝心のカジノは、結局やりませんでした。

マカオのビル群を眺めるGrafflexとDon。

左からカール、クレッグ、ケン、Dr.ワン、ビビ、ヒン。
夜になり、僕らにとっては最後のディナー。Dr.ワンさんのポルトガル料理のレストランにお招きいただきました。用意されたまえかけ?(写真でクレッグが着用してます)がなんとも可愛く、みんな笑顔になりました。ポルトガル料理、とっても美味しかったです。
最初のウェルカム・ディナーもそうでしたが、中華料理と聞くと「油っぽくてパンチがある」みたいに思うのですが、どうも中国の北のほうの料理のレストランだったらしく、全然あっさりしていました。ポルトガル料理も味付けも濃くなくて、ほんとに美味しかったです。そして、マカオの人はとにかくワインを飲むとのこと。確かに、どのレストランでもずっとワインを飲んでいましたね(笑)。
僕らは翌日の朝、マカオを出発するので最後に皆さんに挨拶。3日間一緒にいると、言葉が通じなくてもなんとも仲間という気持ちになりますよね。また会いましょう!と言って別れました。

韓国のチームと一緒にホテルに送ってもらうと、のんべえの韓国チームは(本当に常に飲んでいたw)ホテル内のバーに行くという。「一緒に行こう!」というので最後の夜ってことでついていきました。するとなんと!クレッグとカール、イリヤ、ジョニー、ケンもそのバーにいるじゃありませんか!みんなよく飲むな〜(笑)。飲める人はそりゃ楽しいか。かなり飲んでも部屋に戻るだけですしね。しかも、ここのお代はSands Chinaがもってくれるのです。そうして夜中まで飲み、僕らは朝6時起きなので韓国のチームとお先に失礼しました。
本当に何から何までしてもらえて、最高のマカオ旅でした。もし、マカオに用事がある方、住んでる方は行ってみてください。また、香港からもすごく近いので香港の方もぜひ〜!
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